フットボードの
考え方・機能
メリット/デメリット
フットボードのサイズ
フットボードの幅
フットボードの幅は基本的にベッドの外寸幅と同じサイズです。
マットレス止めだけが目的の低い高さのフットボードの場合は、外寸幅より小さいサイズで製作することができます。
フットボードの高さ
フットボードの高さはオーダーメイドでは、お客様のお好みの高さで製作することができます。
高さが高いフットボードは、高級感が出ますが、お部屋に圧迫感が出る原因にもなります。
高さが低いフットボードは、お部屋に圧迫感が出にくいです。
なお、フットボードは、寝台下を覆って床からカバーするタイプと、寝台下には空間を設け、ベッドフレームから上部に設置するタイプの2つがあります。
オーダーメイドの場合、求めているフットボードがどちらのタイプかと、床面からの高さなのか、または寝台面からの高さなのかを製作者に正確に伝える必要があります。
フットボードの厚み
フットボードを設ける場合、フットボードの厚み分、寝台の長さを減らす必要があります。
スペースに限りがある場合、外寸の最大長さが制限されますので、フットボードを設けてもマットレス等の寝具が配置できるか事前に確認が必要です。
外寸(ベッド全体の長さ)=ベッドの寝台の長さ+フットボード・フットボードの長さ(厚み)
寝台の長さにゆとりを持たせるか、ヘッドボード、フットボード、棚の機能性を優先させるか、事前に考えておきましょう。
フットボードの機能
棚
一般的にベッドの棚はヘッドボードに取り付けることが多いですが、フットボードに取り付けることも可能です。
ヒノキ・ワークスでは、フットボードの裏面に棚を設けたフットボードも数多く製作してきました。
こちらは、大型二段ベッドのフットボード部背面に棚を取り付けた制作事例です。
フットボードを壁に付けない場合は、フットボードの背面に棚があると、お部屋の収納力が上がります。
マットレス止め
フットボードを設けると、マットレスがずれにくい効果があります。マットレスのずれ防止機能だけが欲しい場合は、ミニマムなフットボードを設置することも可能です。
上記事例写真の商品情報<No.1807024>
マットレス止め付きのシンプルなベッド。脚のシャープなデザインとマルチステインホワイトの着色がポイントです。
フットボードのデザイン
ベッドは寝台面が寝具で隠れてしまうので、フットボードはデザインを追求したり、遊び心を表現するのに最適な部分(パーツ)です。
フットボードのデザインに関しての詳細は、「フットボードデザイン集」のページをご覧ください。
以下、形状に関して考える際に、2点基本的なポイントをご紹介します。
床から OR 寝台面から
フットボードは、寝台下を覆って床からカバーするタイプと、寝台下には空間を設け、ベッドフレームから上部に設置するタイプの2つがあります。
どちらのタイプを選ぶかはデザイン的なお好みにもよりますが、ベッド下へのモノの出し入れや通気性、目隠しの役割等、ご自身の優先度によって決めると良いです。
【寝台下には空間を設けるタイプのフットボード】
<メリット>
・通気性がよくなる
・フットボード側からモノの出し入れができる
<デメリット>
・フットボード側のベッド下が見える
【寝台下を覆って床からカバーするタイプのフットボード】
<メリット>
・フットボード側のベッド下の目隠しになる
・デザインに高級感と重厚感が出る
<デメリット>
・フットボード側からモノの出し入れができない
・通気性が悪くなる
フットボードと壁の隙間
大抵のお部屋には「巾木」が設えてあります。巾木は壁と床の隙間を隠す役目と、壁を保護する役目があります。
お部屋にとっては、大事な働きをしている巾木ですが、この巾木の存在によってフットボードと壁の間に隙間ができるまたは巾木の存在を忘れていてスペースにぴったり収まるはずのベッドが入らないというのも、新しいベッド購入時のあるある失敗談です。
薄く見える巾木ですが、巾木によっては1cm近くの厚みがある場合もあります。よって、巾木がある場合、フットボードと壁の間に隙間ができ、モノが落ちてしまう、埃が溜まりやすくなるといったことがあります。
そこで、フットボードと壁の間に隙間を作りたくないための工夫があります。
フットボード最上部外側に少し出っ張りを付ける
フットボードのトップを外側に少し出っぱらせることによって、壁と密着させることができます。
フットボードに傾斜をつける
傾斜を付けることによって、巾木を避けて壁に密着させることができます。
以下はヘッドボードに傾斜を付けた事例ですが、フットボードも傾斜をつけることができます。
上記事例写真の商品情報<No.156033>
曲線に滑らかにカーブしたタイプのヘッドボード。ダークブラウンで着色しました。
フットボードのメリット・デメリット
フットボードのメリット
目隠しになる
脚側にスペースがある場合は、寝床の目隠しになり、足元まで覆うタイプのフットボードの場合、ベッド下も目隠しできます。
マットレスやお布団のストッパーになる
フットボードがあると、お布団が落ちたり、マットレスがずれにくくなります。
棚付を設ければ収納力が上がる
フットボードに本や小物を収納できる棚があると、収納力があがり、お部屋のスペースが有効活用できます。
高級感が出る
フットボードがあることにより、ベッドに高級感が出ます。
フットボードのデメリット
圧迫感が出る場合がある
フットボードの大きさや容量によっては、お部屋に圧迫感が出る場合があります。
フットボードなしよりもコストがかかる
フットボードの分、材料費、施工費が追加となり、フットボードなしに比べ費用がかかります。
フットボードと布団の間に埃が溜まりやすい
フットボードと布団の間の隙間には埃が溜まりやすく、ハウスダストの原因になる可能性があります。そのため、こまめなお掃除が必要です。
フットボード側を壁に密着させずにスペースを設けるレイアウトの場合
ベッドメイキングがしにくい
マットレスのシーツを変えるといったベッドメイキング作業がしにくいです。
寝台下を覆って床からカバーするタイプのフットボードの場合
モノの出し入れが不便
寝台下を覆って床からカバーするタイプのフットボードの場合、フットボード側からベッド下へのモノの出し入れができません。
通気性が悪くなる
寝台下を覆って床からカバーするタイプのフットボードの場合、ベッド下の通気性が悪くなります。
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